北浦和の駅前にその本屋はありました。
ぐるり3面の壁と2つの島だけの小さな本屋さんでしたが、品揃えがすばらしくて、時間つぶしに入っても、必ず欲しい本に出合えるお店でした。壁の文庫本は出版社別ではなくてごちゃ混ぜの著者別、大変わかりやすいですね。単行本は興味をくすぐられる物が多く、新書をながめるのも楽しいものでした。通り側のウインドウには美しい写真集や大型本が飾られ、目をひきました。 ここに引越して来て、初めてその本屋さんで文庫本を買ったときのこと、カバーのかけかたが、それはそれは見事で、目にも止まらぬ程早い上にきれい、それもちょっと複雑でしっかりしたくるみ方。思わず見入ってしまいました。それからというもの、カバーが必要ないときにも、それを見たくてかけてもらっておりました。それが、昨年の始めくらいからでしょうか。カバーをかけるスピードがとても遅くなったのです。というか、普通になったのです。「いったいどうしたの?おじさん」と思いつつ、、、 そうこうしているうちに、昨年末、洋々堂は閉まってしまいました。 近くのビルの地下に大きな書店ができたせいでしょうか?そんな書店なんか(失礼)よりずっと素晴らしい、愛すべき本屋さんだったのに。もしかしたら自分の代でやめるつもりでいらしたのかもしれませんし、体調のせいかもしれません。理由はわかりませんけれど。 駅前に洋々堂がないなんて… 街の灯がまたひとつ消えてしまいました。 頑張っている、街の小さな本屋さんを応援したい!
by corurico
| 2011-02-19 18:21
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