活版凸凹フェスタ2009に行ってきました。
活版にはもともと興味を持っていたのですが、不思議なご縁で知り合った人が、このフェスタに出展されるということで、行ってまいりました。「なんかいいな〜」と思っているものって、ある時あちらからやって来るものなのですね。活版といえば『銀河鉄道の夜』のイメージ。実際、出展された作品の数々はロマンチックでアーティスティック。自分で文章を作り、活字を拾い、版画作品とレイアウトして印刷をし、綴じて自ら製本する。小さな卓上印刷機があるんですよー。パソコンとプリンターで簡単にプリントできるようになってしまった時代だからこそ、その良さがさらに際立つ、ただの印刷を越えたアートなのだと感じました。もともとはこれが普通の印刷だったのですよね。 印刷機を持っていない人は製版の注文をして印刷屋さんで印刷する。製版屋さんも出展していて、少しお話を聞くことができました。なかなか厳しい時代ではありますが、印刷にこだわりをもった個人や企業からのお仕事があるそうです。以前ある出版社の人の名刺が活版印刷で(文字の部分がほんの少しへこんでいた)感動したことがあります。 活字を拾う印刷と製版する印刷の違い(名称)もよくわからず、製版の版も亜鉛とか銅とか樹脂とかいろいろあるそうで、どうやら薬品で腐食するらしく「それって銅版画と同じじゃん」と思ったり(あ、でも凸版だから銅版画と反対だ…)基本的なことがまだわかっていないので、なんとなくうっとりしている状態ですが、製本された「作品としての本」の世界って、なんて素敵なんだろー 「シーリングワックスを上手に押してみよう!」というワークショップに参加。 上手に押せました(^^)
by corurico
| 2009-05-07 05:04
| アート
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